鬼ノ仁先生 インタビュー
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美少女雑誌とデジタル、CG集の歴史。そし...

2011
祝「ペンギンクラブ」通巻300号 ペンクラ年代記
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ども、稀見理都です。

今年に入ってから、マンションの自治会員などをしてるんですが思ったより仕事が多く毎週のように集まりや、会議があって大変です。
自治会の中にもいろいろな役職があり、そこで「広報」という部署で広報誌の編集の仕事に回されてしまい「ここでも編集かよ!!」という本業でもない編集作業がどんどん増えていっています(笑)
(マンションの広報誌にエロ漫画のレビュー載せてやろうか!!)



■祝「ペンギンクラブ」通巻300号

さて、今日(30日)は辰巳出版の「ペンギンクラブ」の発売日ですが、今回は通巻300号記念アニバーサリー号という事だそうです。

「ペンギンクラブ」通巻300号


「ペンギンクラブ」の創刊は1986年(昭和61年)10月号なので、今年で25年目となり現存も発行を継続している「美少女漫画雑誌」(正確には成年マンガ雑誌)では最長寿の雑誌になります。


300号という事で、本誌の方でも何か「歴史を振り返る」のような企画があるかと思いきや、そんなことは全くなく(記念色紙プレゼントなどの企画もあったようですが)いつもと変わらぬ内容だったので、じゃこっちで勝手に特集を…(笑)

題して「ペンクラの超簡単な歴史」!!!!


「ペンギンクラブ」が創刊した1986年は「ラピュタ」の劇場公開やアニメでは「聖闘士星矢」などが放送開始になった年。(詳しくはwikiで)

ペンギンクラブ 創刊号 1986年10月号


「ペンギンクラブ」通称「ペンクラ」は、美少女漫画雑誌の黎明期に創刊された「レモンピープル」や「ブリッコ」のような平綴じ雑誌ではなく、B5サイズの中閉じ雑誌の初期の雑誌の一つでもあり、劇画系エロ漫画とは違う読者層をターゲットにした、当時としては他になかった非常に垢抜けた「色」を出した雑誌であった。

創刊当時のラインナップは以下のような感じで、まだ本当に手探り状態で、メインとなる作家さんはまだ1人も居ない状態。(表紙と巻頭は森山塔先生!)

創刊号のラインナップ


当時の「ペンギンクラブ」がより「ペンギンクラブ」になっていったのが翌年(1987年)以降あたりではないだろうか?

ペンギンクラブ 1987年12月号


創刊号のすぐ後あたりからすでに、飼葉駿先生の「きっず・とれいん」(現在もコミック シグマで連載中)などが連載を開始!

「きっず・とれいん」(著:飼葉駿)


「きっず・とれいん」は美少女漫画雑誌における、非エロ漫画の元祖とも言え、雑誌の一つの「形」を作った作品の一つでもある。関係ないが創刊当時からまだ連載が続いているという事は、エロ漫画雑誌の最長連載漫画ではなかろうか?(エロじゃないけどw)

1988年には、「ペンギンクラブ」を代表する作家の1人「ちゃたろー」先生がペンクラデビューを果たす。

ペンギンクラブ 1988年2月号


ちゃたろー先生 ペンクラデビュー作「コマスドー 2話」


その他、「飛龍乱」先生「亜麻木硅」先生といった人気作家を送り出していった。

ちなみに「三峯徹」御大が投稿デビューしたのがこの頃で、デビュー雑誌は「ペンギンクラブ山賊版」になります。こう考えると三峯以前からある雑誌は「ペンクラ」しかないのね(^_^; (現存する雑誌では)

と、細かく解説していくとキリがないので、この辺からは画像のみで…(笑)

ペンギンクラブ 1991年10月号


ペンギンクラブ 1996年1月号


ペンギンクラブ 2001年4月号



■「ペンギンクラブ」から「シグマ」へ…

多くの美少女漫画雑誌が創刊しては休刊していくの横目に「ペンギンクラブ」はエロ漫画雑誌界の先頭集団を率いてきたわけだが、そんなペンクラも2006年大きな転換期をむかえる。

そもそも「ペンギンクラブ」は辰巳出版発行となってはいるが、編集自体は大手編集プロダクション(通称編プロ)の「コミックハウス」が請け負っていた。1995年以降にはエロ漫画バブルを牽引した、俗に「コミックハウス系」の雑誌が多く台頭していたが、そのバブルも2000年以降には徐々に衰退し、各出版社のいろいろなテコ入れなどが入ってくるようになり、2006年の10月号をもって「ペンギンクラブ」も編集部を「コミックハウス」から自社の「辰巳出版」へ全面異動することになる。

ペンギンクラブ 2006年10月号 コミックハウス編集最終号


その異動と共に、作家陣も大幅な入れ替えがおこなわれ、ペンクラを代表する作家なども雑誌を降りる事になった。(「LINDA」先生のみが新旧ペンクラをまたいで掲載された)

ペンギンクラブ 2006年11月号 辰巳編集スタート号



こうして、コミックハウス編集の「旧ペンクラ」から辰巳独自編集の「新ペンクラ」へとペンクラは生まれ変わり、「ペンクラブランド」を維持しつつ新しい読者を取り入れ2011年25年目に300号という節目をむかえる事になった訳である。

しかし、このリニューアルも「旧ペンクラ」ファンとしてはやはり寂しい事には変わりはない。旧世代で育った読者にとってはこの作家陣、雑誌の色があった故のファンであったのは確か… そんな読者の隙間を埋める雑誌が実は同時期に創刊される。

それが「コミック シグマ」(茜新社)である!

コミックシグマ 2006年11月号


茜新社と言っても、編集は「旧ペンクラ」のコミックハウスで、名前は違うけど作家陣も「旧ペンクラ」から多く移ってきている。そういう裏事情が「旧ペンクラ最終号」の「続・表紙なヒトタチ」で触れられている。

「続・表紙なヒトタチ」に裏事情が…


と言う感じで、「シグマ」は作家さんや連載などをそのまま引き継ぐ形で創刊された、言わば「こころのペンギンクラブ」と言ってもいい雑誌となっているわけですw
ペンクラの心、シグマに引き継がれる!


■ペンクラは永久に不滅です!!

されどエロ漫画! でも、ペンギンクラブももう25年目を迎えるわけで、創刊時に生まれた子ももう25歳ですよ〜 ほんと、嫌になります(笑)

でも、年々厳しくなる「規制」の中25年も読者に愛され続いている雑誌があるというのは嬉しい事です。もちろん、内容や漫画の傾向などは年々変わっていきますが、エロ漫画が好きな気持ちは、オールドファンも新規ファンも一緒です。

私自身も、老人ホームに入っても仲間と「ペンクラ」を回し読みしできることを楽しみにしてますよ〜w

というわけで、300号を勝手に応援企画の「ペンクラの超簡単な歴史」コラムでした!

※ここで、勝手なクイズ。現存する最長寿の美少女漫画雑誌は「ペンギンクラブ」ですが、2番目に長寿の現存する美少女漫画雑誌は何でしょう?(山賊版は除く)
 
58 ero

Re:祝「ペンギンクラブ」通巻300号 ペンクラ年代記
「ポプリクラブ」ですかねぇ。2番目は。
ペンギンクラブは20年以上購入し続けてますな。1998年版の表紙に見覚えあります。
でもナゼか「シグマ」には移らずじまいでした。
あぁ「ポプリクラブ」も実は10年以上購入し続けてたり。
2011-07-01 00:00:00 | CommentBy わはは大王
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