さて、「エロマンガレビュアー座談会」もいよいよ最終回です。ついに、レビュアーさん達の素顔が垣間見られる「性癖」の話です。レビューを読む方も、レビュアーさんとの「性癖価値観」があってこそ、本を買う決め手になる部分はあるでしょう。そう言う意味でも、彼ら自体の生の性癖トークはきっと参考になるはず!
と、まだ前回を読んでない方は(その1)から読んでね〜
■エロマンガレビュアー座談会(その1)
■エロマンガレビュアー座談会(その2)
■「エロ」への目覚め! そして「性癖」へ…
稀見 | さて、今回の座談会で一番「語り」が多そうな議題(笑)。何故「エロマンガ」なのか? そして、レビュアーさん達の「性」の目覚めとはいったい何だったのか? そこに迫ってみようと思います。是非熱く語っていただければ!! |
ひでる | エロマンガに入る前に、まず自分がパソコンをやっていたので、当時「I/O」と言う本をちょっと読んでたんですが、さっぱりわからないと…(笑)パソコンって難しいと思って、次に「LOGIN」を買ったら、ゲームばっかりだったんでパソコンは面白いと!
で、その後に「コンプティーク」を買ってしまったんです(笑)
今は変な雑誌になってしまいましたが、あれでも昔はパソコン雑誌だったんです(笑)そこに「福袋」というアダルト関連の袋とじが付いていまして、それをもちろんビリッと破くわけですよ!もう、あれが大好きでしょうがなかったんですよ(笑)
それがありまして、次にエロマンガで言うと、当時好きだったのが「唯登詩樹」先生でした。一番最初に買ったマンガが「Misty Girl」だったんですが、ちょうどあの頃、エロ自体の絵柄がかわいらしい感じに変わったような時期だったと思うんですが、その時期にちょうどぶち当たってしまったしまったというのが、一番の要因ではないかと…
さらに、もっとひもといていくと、一番最初に「エロ」を意識したのは、僕が小さい頃にコロコロコミックで連載していた「おじゃまユーレイくん」(著:よしかわ進)という作品だったと思います。 |
稀見 | 最近復刻版の大きいのがでましたよね。私も読んでましたよ。確かにあれはエロかったです。 |
ひでる | あれを読んで、これは!!と、来ましたね〜(笑)
やっぱり、あれが自分にとっての「目覚め」だったんじゃないかと(^_^; その後に「胸キュン刑事」(著:遠山光)があったんですが、最近読んだらそうでもなかったので、ちょっと残念というか(笑)
同人誌で最初に来たのが「あるぴーぬ」先生の同人誌ですね。この先生の絵が好きで!携帯の待ち受けにしてるぐらい好きなんです(笑)
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プイ | 商業でも1冊出してますよね。でも、ほとんど同人誌の方ですね〜 |
ひでる | 最近のエロマンガでは、けものの先生の「GrooveTube」ですね。個人的には「メグちゃん」の妹ものもいいんですが、本命は「ムチとは罰」のジーパンのお母さんですね(笑) |
ヘドバン | あ〜〜わかります、わかります!!(大興奮) あのおしりですよね!僕もそこ引用しています。 |
ひでる | 未だに一番読むのはここなんです。もう、バイブル的な話になってますね。とま〜こんな変遷なんですが(^_^; 基本はパソコンからエロに入った感じではありますね。 |
稀見 | いや〜この辺は興味深いですよね。個人的に他人の性の目覚めって凄く興味があるんですよね〜 いや、ほんと楽しいです(笑) |
なかみ | え〜〜どっから言ったらいいかな〜(^_^; でも、やっぱりエロとの接触と言ったら、最初は「パソコン」ですね。 |
稀見 | パソコンの何でしょうか? ネットでしょうか、ゲームでしょうか? |
なかみ | ネットもそうなんですけど、最初は95や98あたりの脱衣ゲームとかあるじゃないですか、ドットの粗い感じの(笑)でも、そんなドットの粗い奴だけど、エロいんです(^_^; |
なかみ | ゲームというか、CG画集なんですよ。なにやら怪しい3.5インチフロッピーに入ったいかがわしい物なんですが、友人からまわってきて(^_^; |
ひでる | あ〜だから、何であったかというのが特定できないというか、よくわからないんですね(笑) |
なかみ | そこに2次元のピンク髪の女の子のCGがあったんですよ。3次元ではピンク髪の女の子って実際にはいないじゃないですか?
で、その2次元のピンク髪の女の子が衝撃で… ドット粗いですけど(笑)他にもいろんな色の女の子はいるんですけど、ピンク色が一番映えるのが2次元だと!!
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なかみ | でも、現実だと黒髪がいいんですよ(^_^; ピンクでツインテールだと最高ですね! |
なかみ | いや、もちろんエロかったんです。だから、衝撃だったというか…
なので、それが目覚めと言えば目覚めでしたね。なので、絵から入った口だったんですが、マンガの方は… 僕はデザインの専門学校に行ってたんですが、そこで友人がエロマンガをたくさん持ってきてて、それを読んで、ストーリーが付くとまた違うんだな〜と思いましたね。3次元で言うと、ニーソが好きなんですよ!! と言っても現実的にはあまりいないんですけど、そのへんは完全に性癖ですね(^_^; いや、ニーソ最高!!
今日はそれだけ言えれば満足です(一同笑) |
なかみ | エヴァアンソロジー本の「失楽園」です。いや〜失楽園はエロかったです(^_^; 断然綾波派でした(笑)
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プイ | あの本は当時はエロコーナーじゃなくて、書店の一般書の所にあったので、当時の中高生はいろいろお世話になった人も多いかもしれません。 |
稀見 | なるほど〜 いつの時代でも、何とか見ようという気持ちはいろいろあるんですね〜(笑) では、次はヘドバンさんお願いします。 |
ヘドバン | 僕が最初に衝撃を受けたのが、拾った「阿吽」に載っていた「道満晴明」先生の「洗われた男」だったんです。
| 「洗われた男」(収録単行本:くぢら)著:道満晴明 | |
内容ははしょりますが、とにかく女の子はかわいいんだけど、話が奇抜な設定でわけがわからんと(笑)で、これは凄い!と。
「阿吽」の中でこの作品だけが奇抜で、他の作品は普通だったので、一瞬でファンになってしまったんです(^_^; この作品がきっかけで、エロも面白いんだなと気づいたんです。抜けるか抜けないかという部分じゃないところで衝撃を覚えましたね。エロに関してはどうでしょうかね? 性癖的には、レイプでも、和姦でも何で読めるんですが… |
稀見 | そうですね〜 エロと言ってもいろいろあるじゃないですか? AVやら、グラビアやら、でもその中で何故「エロマンガ」の方に傾いたのかというのはありますか? |
ヘドバン | AVの方がエロいな〜とは最初の頃は思っていました。やっぱり直接的な表現ですし…
でも、女の子のかわいらしさの表現なんかは、マンガの方が上なんじゃないかと…
インスタントな抜きじゃないけど、使いやすさというか、そう言うバランスが取れているのがマンガのような気がして、今はマンガの方が好きですね〜
エロゲーも好きなんですけど、やっぱり忙しいとなかなか難しいですね〜 |
プイ | 僕はエロ自体への目覚めというか、普通に小学生の時から女の人の裸などには興味はありましたよね〜
で、初めて読んだエロマンガというと、あるんですが、今のようにゴリゴリとちゃんと読むようになるきっかけになった1冊!と言うわけではなく、本当に偶然ですかね。
兄貴がきっと間違えてかってきたんだと思うんですが「フラミンゴ」を買って来たんですよ。兄貴の趣味を考えたらあり得ないんですよ〜 だからきっと間違えたんだと(笑)あと、古本屋で友人と買った「ドルフィン」とかですかね?
でも、それで目覚めたというわけではなく、エロいものは他にもいろいろありましたからね。 もうネットとかもありましたから、ネットからエロい画像をダウンしたり、hentaiで検索したり(笑) |
稀見 | そうですね〜 もう皆さんの世代だと、子供の頃からネットがあったわけですからね〜 |
プイ | でも、うちは親父がMac派だったんですよ〜 だから、エロゲーは全然できなくて… 高校生ぐらいの時はiMacに友達に無理矢理VirtualPCを入れてもらって、エロゲーをしてみたりもしたんですが(笑)
で、エロマンガというよりは、まずはマンガへの目覚めというのがありまして、意識的にもりもり読み始めたのが高校生ぐらいだったと思います。当時よく読んでいたのが少女マンガですね。古典的名作からいろいろ読みましたね〜
「花とゆめコミックス」も好きで、岡野史佳先生が好きでした(^_^;
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プイ | エロマンガは大学生になってからですかね。もともとマンガ好きなので、エロに行く素養というか下地はあったと思うんですよ。
でも、金銭的な問題からなかなかエロマンガが買えなくて、いや普通のマンガは買ってたんですが(^_^; で、結局大学には5年いたんですけど、5年目が卒論だけという暇な状態になって、時間的にも金銭的にも少し余裕がでたので、エロの方に投資できる環境が整ったわけです(笑)
当時は秋葉にあった「DO!Books」という本屋に行って、そこは試読ができたので、そこでいろいろ仕入れて、どんどんエロ寄りになっていった感じですね。 |
稀見 | 属性としてはやっぱり「ロリ派」ですか? 同人誌のランクを見ると、ロリ傾向が強い感じがしますが… |
プイ | そうですね~ やっぱり強いですね。僕がロリを好きというより、「ロリ」というジャンルに勢いのある作家が多く登場してるだけとも主張できますが、かなり言い訳っぽいですね(^_^; |
Wen | 僕はですね、もちろん小さいときからマンガを読んでいたというのはあるんです。
当時和歌山のすっごい南の方に住んでいたんですけど、小学校に入るか入った後ぐらいの時に近所の床屋に行くと、そこに「ブラックジャック」が置いてあったんですよ。それを読むのが凄く楽しみだったんですよ。待つ時間の読むので、行ったときに誰もいないとがっかりして(^_^; |
稀見 | あと「こち亀」と「ゴルゴ13」は必ず置いてありますよね(笑) |
Wen | で、実はエロマンガを好きになったマンガというのはないんですよ。マンガは好きだったんですが…
ただ、普通にエロ自体には興味はありましたね。
で、最初に読んだエロマンガというと… おそらく中2の頃だと思うんですが、当時和歌山にはまだエロ本の自動販売機があったんですよ(笑)
その自販機で友人がたぶん、夜中でしょうね〜 本を買いに行って、実際に買って次に日持ってくるんですよ。もう、彼は勇者ですよね(笑)
で、おそらくそのマンガが最初に読んだエロマンガだったと思うんです。誰が描いていたかというと「早見純」さんですね。 |
ヘドバン | えええ〜(ほぼみんな)! それが入り口ですか?(^_^; |
Wen | いやいや入り口ではないんですけど、あくまで初めて読んだエロという意味ではそうでした。(以下:そのマンガの詳細を説明。しかし、あまりにもグロいので割愛)
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稀見 | その作品が最初というのは、あまりにも衝撃的というか、トラウマになりますよね… |
ヘドバン | というかそれをエロマンガと言っていいのか?(^_^; ま、確かに18禁であることは間違いなさそうですが(笑) |
Wen | 世間の人は、みんなこういうマンガを読んでいるのかな〜と、凄い不思議に思った記憶があります。(皆さん全否定)
でも、当時クラスでよく読まれていたのが「コミックジャンボ」で、わたなべわたるさんとかですね〜
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稀見 | メロンおっぱいですね(笑)
| わたなべわたる メロン、スイカ、ゴムまりおっぱいなど… | |
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Wen | 後は、やっぱりパソコンですかね〜 特にたいしたことがあると言う感じではなかったですね。 |
稀見 | 皆さんのエロへの目覚めを聞くと、なんかこう、もの凄く「衝撃的」な事があって目覚めたと言うよりは、比較的ノーマルというか、たとえるなら、小川を下っていたらいつの間にか川にでて、海に着いたと言う感じで、非常に緩やかに成長させてきた感じではありますね。
何か、今までの価値観をひっくり返されるような大きな出来事ではないというか… そうですね、いきなり滝に落ちたような(笑) |
ヘドバン | でも「早見純」は滝のような気もしますが(一同笑) |
プイ | 僕の場合は、エロじゃなくて「岡野史佳」がマンガとしての滝だったんですが、エロに関してはそう言うのはなかったですね。 |
ヘドバン | でも、ゴージャス宝田先生の「キャノン先生」はちょっと来ましたね。
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■サイト運営、同人誌製作をしていて、嬉しかったことは?
稀見 | サイトをやっていて嬉しかったことなどありますか? |
ヘドバン | 一度だけ作家さんから、レビューに関して、ありがとうございました!と言う返事が来たことがありまして、それが凄く嬉しかったですね。もちろん、それが目的ではないんですが…(^_^; |
ひでる | 同世代っぽい人からのコメントがあると嬉しいですね。っぽいってどうしてわかるかというと、やっぱりネタへの食い付きがあるときですかね〜(^_^; さっき言った、パソコンの話とか、そういうネタに反応してくれるので。 |
プイ | 僕の場合は同人誌なので、本が直接売れていくところを見れるというのは、アクセスやブクマが増えるのを見るよりも直接的に嬉しい経験だと思います。売上の小銭が数万円分積まれているのを見るとテンション上がりますよ!! |
稀見 | あ、そろそろ時間になってしまいました(4時間の予約)。いや、本当に早いですね。まだまだ、話したりないとは思いますが、とても楽しいお話が聞けてこの企画をやって本当によかったです。機会があれば是非また、違うメンバーなども入れて行いたいですね〜
とうわけで、本当のオフレコはこの後の飲み会で、よろしくお願いします(笑) それでは、今日は本当にご苦労さまでした! |
■本当はまだまだ話したいが…
約4時間にわたる座談会。実は今回載せた記事は、その50%にも満たない量ではあります。
本当は、ここも載せたかった、あそこも書きたかったという部分もあるんですが、私の編集不足、まとめ不足から、得に面白かった部分を凝縮して、3回に分けての記事になってはしまいましたが、楽しんでいただけたでしょうか?
これからもさまざまな「座談会」を企画中です。よりエロマンガ、エロメディアが好きな人のために、面白い記事が書けるよう頑張ります。(^_^;
評価、感想などをいただけば、今後の記事を書くときの参考にしたいと思います。
現在「えろまんがけんきゅう(仮)」では「エロマンガレビュアー座談会 第2弾」を企画しています。レビュアーとは言っていますが、エロに関するブログ、同人誌、などとにかくエロを語りたい、エロマンガ猛者の連絡をお待ちしています。もちろん男女は問いません。