今日はコミケ3日目。もちろん参加させていただきました。
残念ながらサークル参加ではなかったんですが、やはり3日目は本丸というか、一番気合いが入ります(実は別のサークルで2日目にサークル参加はしていましたが…(^_^;)
さて、3日目というと戦いの場は「東館」の男性向けエロ同人!と思われるかもしれませんが、私のホームはどちらかというと「西館」になります。
エロに関する評論という意味では、興味がある同人誌は西に集中していて、東館は知り合いのブースを回ってご挨拶!というのが多いかもしれません(^_^;
今回は西館における、エロマンガ評論というジャンルにおける、エロマンガの同人誌を紹介させていただきたいと思います。
この時期になると、ネットなどのエロマンガ評論&レビューサイトがいっせいに、今年のエロマンガベスト10のような企画を始めますが、そういう記事を見ると不思議に、もうそんな季節か〜と年月を感じてしまいます。
もちろん、エロマンガに限らず小説、一般マンガ、映画など多岐にわたっていろいろな総論、ベストテンなどを多く見かける時期ではありま。しかし、そういうマンガ好き、映画好きと言う方々のランキングにはもちろんバラツキはありますが、そこそこ偏りは少ないというか、やはりこれは外せないだろう!と言うものが必ず出てくるものです。
しかし、エロマンガにおいてはそれがありません。ある意味、一番ランキングに「差」がでるジャンルではないでしょうか?(^_^;
エロマンガは個人の性癖がそのまま表に出るジャンルで、なかなか「客観的」に作品を見ると言うよりは、自分が一番「抜けた!」「興奮した!」という基準が物差しになる部分ではありますし、その「主観」に一番差が出るわけです。
エロマンガ家レビュー界にはこのような格言があります。
「他人のエロは自分のエロにあらず! 100人100エロ!」
すいません、嘘です。私の造語です(^_^;
でも、そう思うぐらい他人から勧められたエロがヒットする確率は低いと言うことです。(ただ、この傾向はBL界にも存在するようで、同じように100人100ホモの法則があるようです(笑))
とはいえ、それでもランキングをしたくなる「エロマンガを語りたい人々」は絶えません、自分の性癖を露出してまでも、人に語りたい!そういう魅力を持っているエロマンガ、されどエロマンガなのでしょう!
今回コミケで見つけたエロマンガに関する同人誌も例外なく、とても熱いです。
エロマンガ評論 HITOYONI PRESS VOL.1
発行者:妹尾コロリ
URL:
http://ikebukuro.cool.ne.jp/hitoyoni142/
ランキングはありませんが、エロマンガに関する「評論」「コラム」「対談」と非常に興味深い内容が載っています。
特に面白いのが「性癖進化論」というコラムで、エロマンガと性癖に関しての関係、性癖の変化をあえて「進化」と呼び、アナルを足がかりにどこへにも進化できる「性癖の壁」について非常に熱く語っており、他ではなかなか読む事のできない個人の性癖についての話題を読む事ができます。
日本エロマンガアワード(エロマンガ党会議議事録2008年度版)
発行者:エロマンガ党
エロマンガ島は実在するが、実は「エロマンガ党」も実在した(笑)
しかし、党と言っても党員は1名しかいないらしい(^_^;
というわけで、エロマンガ党党首が独断と偏見で選出したベストエロマンガを紹介している。
この同人誌の面白いところは、ランキング形式ではなく、アワードなのでグランプリ+部門賞的な発表でエロマンガを紹介している点だ。
グランプリ以外にも「おっぱいエロマンガ賞」「妹エロマンガ賞」「ふたなりエロマンガ賞」「ツンデレエロマンガ賞」などジャンル別でそれぞれのベストを選んでいる。と言っても、形式は違うが選出理由は個人の好みであるのは確か。しかし、そんなことは作る方も読む方も百も承知だ(笑)
それでも、知りたい、読みたいのがこの手の企画の醍醐味ではある!
A.S.E.N. FINAL EDITION 2008年度下半期エロマンガ単行本ランキングBest10
発行者:愛と青春の微温泉
URL:
http://d.hatena.ne.jp/pui_asn/
たぶん、この手のランキング同人誌の元祖、というか一番歴史があると思われるサークルさん。
しかし残念なことに、今回でこの企画も最後とのこと…
理由は、エロマンガ好きが高じて編者が本当にエロマンガ業界(聞くところによるとエロマンガ雑誌の出版社)に就職が内定し、ある意味客観的にこのようなランキングができなくなってしまうから、と言うことらしい…
残念ではあるが、そこまで真剣にランキングに取り組んでいたという部分には非常に敬服するし、業界内での新しい企画に逆に期待してしまう(^_^;
(というものの、はやり何らかの形で行っていくとも聞いたが…)
この同人誌はシンプルに、ランキング形式でエロマンガの紹介を行っている。
内容もさるものながら、さすが編集部に就職した人間らしく、同人誌自体の作りがうまく、レイアウト、表題、読みやすさなどが優れている。普段はランキング以外にもコラムなどもあるが、今回は時間の都合からランキングのみにはなってはいるが…
エロマンガ界初の、エロマンガ情報誌の発行も近いか!?(笑)
と、少ないが3冊紹介させていただいた。とはいえ、ネットを始め(もちろん私を含め)エロマンガを語りたがっている人々は増加傾向だ!かつては一人でこっそり楽しむアングラなジャンルであったエロマンガではあるが、その世界観の広がり、ファンの多様化からこういうような、発表の場、交流の場が増えてきているのも確かで、今後さらにどういう語りたがる人間が増えて行くかが非常に楽しみである。