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2012年 アマゾンで買えなかったエロマ...

2013
たべ・こーじ先生 インタビュー
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「たべ・こーじ」先生と聞いて作品がすぐに目に浮かぶ方は間違いなく「ギャル好き」であろう!
たとえすぐには思い浮かばないという方でも、先生の絵を見れば、「この強烈なオーラを放つ魅惑的なギャル絵は先生だったのか!」と、すぐに理解できるであろう。たべ・こーじ先生の描くギャル絵は、それぐらいのインパクトを目に焼き付けるほど強烈なパワーを持っている!

萌え絵が主流になりつつあるエロマンガ業界において、頑固として”萌の対極”にあると言える「ギャル絵」を描き続ける、たべ・こーじ先生とはいったいどんな方なのだろうか?

そんな先生にギャルの魅力を伺おうと、スカイツリーの見える先生のお仕事場にお邪魔した!

完成したばかりのスカイツリーを一望出来る素晴らしいお仕事場


ゲストプロフィール
たべ・こーじ
1987年に一度、桜桃書房からデビューするが、遊びたいために作家を辞め社会人として生活する。しかし、今度は社会人が嫌になり、1995年にギャルマンガ家というかなりニッチなジャンルで再デビューを果たし、ブレイク! あっという間に、ギャルマンガ家の大家へとのし上がる! 本当のギャルが出てくる「ギャルゲー」の発表を密かに待ちわびている!


■夜な夜なあたりを廻ってギャルや女子高生を観察して…

稀見:今日はスカイツリーが間近に見える、もの凄くロケーションのいい先生のお仕事場からのインタビューになります。よろしくお願いいたします<(_ _)>
たべ:よろしくお願いいたします<(_ _)>
稀見:お仕事場で直接インタビューさせていただくのは先生で3人目です。新堂エル先生がまだ新小岩にお住まいの時と、前回のDISTANCE先生の滋賀の山奥のお仕事場にお邪魔して以来です。

で、いつもなら最初にデビューのきっかけなどの”ベタ”な質問をさせていただくんですが、こう言うとちょっと失礼で申し訳ないですが、「エロマンガノゲンバ」や今の流行の美少女コミックの読者的には、たべ先生の認知度がやや低いんじゃないかと思うんです。いや、人気がないという意味ではもちろんないんですが(^_^;
たべ:いや、認知度に関しては全くその通りだと思います(^_^;
稀見:ただ名前が”ピン”と来なくても、先生の絵を見れば、誰もが一度は見た事があると思い出す強力な”ギャル絵”だと思うんで、まずはいきなりですす。今日は先生にいろいろお聞きしたいと思います。
たべ:いや~もうなんなりと(笑)
稀見:たべ先生と言えば、このギャル絵ですね!
(チョベコミや画集の絵を示して)
ギャル絵なくして、たべを語るな! ギャル絵、ギャルエロマンガの第一人者にして、大家だと思うんですよ!

現在はもう無くなってしまいましたが、東京三世社のギャル専門のエロマンガ雑誌「チョベコミ」という、エロマンガの中でもかなりニッチなジャンルを開拓したと言っても過言ではありません。

「チョベコミ」(東京三世社)


たべ:なつかしいな~(^_^;(雑誌を見ながら)
稀見:エログラビア誌にちょっとマンガが載っているタイプの雑誌はたくさんあったんですが、「チョベコミ」はグラビアからマンガまでギャル絵という、かなり変わった構成の雑誌でしたね!というわけで、まずは先生に”ギャル”の魅力について語っていただければと思うんですが?
たべ:魅力ですか(^_^; なんですかね~、性的な部分もあり憧れ的な部分もあり…。ひねくれている感覚かもしれませんが、マンガに出てくる黒系とかギャルって”悪役”じゃないですか? いじめっ子だったり…。それに凄く違和感があったんですよ、昔っから。そんなタイプのキャラでも、女の子だから普通に恋愛したり化粧もしたりとか、ケーキ食ったりとか(^_^;
女の子の一つの側面だとは思うんですよ。
稀見:ギャルだって女の子の一つの側面だから、女の子の一つの個性として魅力があるという感じですね!
たべ:化粧している女の人が凄く好きなんですよ(^_^; 
子供の頃、「安西マリア」さんというタレントさんが凄く好きだったんです、褐色な感じですね。その方がドリフに現れたんですよ~。
もうそれを見てビン勃ちしましたね(笑)

レコード「あなたに負けそう」(1974年)安西マリア


その時に凄く、褐色な感じの女性をエロく感じたというのがあったとは思います。
稀見:清楚なアイドル系というよりは、少しやんちゃ系と言われるタイプですね!
たべ:そうですね~、そういうのに来ましたね~。

当時清楚系アイドルばかりで、今で言うビッチ系アイドルを初めて見て衝撃を受けたのをはっきり憶えてます。その辺から褐色の女の子が何故悪役ばかり、格好良くてエロいのに~と思っていたのかもしれません。
稀見:悪役じゃないかもしれませんが、今の美少女エロマンガの世界にはすでに次元が違うというか、決して秋葉原には出没しないようなキャラではありますね(^_^;
たべ:いませんね~(^_^;
ただ、そういう原体験があったとはいえ、決してギャル一筋だったという訳ではなく、「原田知世」さんや「斉藤由貴」さんが好きだったり、いろんな遍歴はあるんですけどね(^_^;
でも、根底には安西マリアが残っているとは思います。
一時期サラリーマンをやっていたんですが、その頃はマンガとか全然一切読まなくなったんですけど、その時ちょうど”コギャル”というのが出てきたんですよ。そこで一気に来たんですよ!!
稀見:一気!!(;゚∀゚)=3
たべ:爆発したんです(^_^; 自分の中で、エロが爆発しました(笑)

ま~その前に伏線として、「吾妻ひでお」先生の”ななこSOS”という作品のななこが、セーラー服でミニスカでルーズじゃないですか!? こんな女子高生いたらいいな~って思ってたら、”コギャル”!しかも褐色で金髪、化粧というかんじで出てきたじゃないですか!! もう、バッチリ来ちゃったんです(^_^;

「ななこSOS」(著:吾妻ひでお)


稀見:まさに、安西マリア+ななこ、だったわけですね(^_^;

確かに、先生にとっては最強キャラですよね。しかも、リアルに街を闊歩し始めた訳ですから(笑)
たべ:もう、来ましたね~。で、僕パソコンとか持ってなかったんですけど、その時「ラスト・ルーズソックス」というCD-ROMが出ていたんですよ。それを、PC持ってないのに買っちゃって(^_^; 
でも、見れないじゃないですか? で、友達に聞いたら、「Macを買わないと見れないよ」と言われて、そこで初めて小さいMacを買ったんですよ~。
もう、そっからは暴走しまくりました(^_^;

あ、これですこれです!!「ラスト・ルーズソックス」(;゚∀゚)=3

「Last LooseSocks」(CD-ROM)


稀見:これ、特にMac専用じゃないですね。単なる画集ですね(^_^;
たべ:友達がMacユーザーだったので、仲間を増やしたかったんでしょうね(笑)
でも、そのCD-ROM以外にもレースクィーンも好きでCD-ROMも買っちゃいましたが(笑)
そのあたりでPCを買って初めて「ギャルゲー」という単語を知ったんですよ。
で、当時まだPPPでネットに繋いでいる頃、必死で検索したんですけど、美少女系のゲーム画像しか出てこないんですよ(^_^; いっくら探しても出てこない。
稀見:確かに「ギャルゲー」と言いつつ、本物のギャルが出てくるゲームがないじゃないかと。美少女ゲームの総称みたいな言い方で広がったので、よく考えたらおかしいですよね、名前に偽りありですから。
たべ:よく考えたら、あまりにもなかったので自分で描き始めたんだと(笑)
ないんだったら、オレが描いてやるって! 
で、マウスで描き始めて、タブレットに移って、いろいろ凝るようになってきちゃって、車持っていたんで、夜な夜なあたりを廻ってギャルや女子高生を観察して…って、変態ですよね(笑)

いや、ルーズの加減とか、ローファーをどう踏んでいるんだろうとかを直接見に行ってたんですよ(^_^; 
その当時は、女子高生研究に余念がなかったですね!
柏とか行ったら、もうたまりませんでしたね(笑)(先生は当時新松戸在住)
稀見:凄く”キー”になる言葉が出たんですが、「見たいものが無かったから、自分で描き始めた」というのは、エロマンガにおいては非常に重要なポイントだと思うんですよ。もしかしたら、創作全般でもそうかもしれませんが、ないエロを求める要求って、男性としては凄く共感できるポイントです!
たべ:でも、描くにしてもすごくブランクがあったので、思うように描けなかったですね。なので、初めて鉛筆デッサン教室に通いました(笑) はじめて、絵を先生から習いましたね(^_^;
稀見:でも、結局何が描きたかったと言うと「ギャル」が描きたかったという(笑)
たべ:「ちょっと絵を描きたいんで、!」とか誤魔化して、実はギャルが描きたいから教室に通っているとは一言も言わず(^_^;
稀見:いや~すばらしいです!(`・ω・´)
たべ:本当に、もう欲望のままに描いていましたね。もう、コツを覚えたら大変でした。とにかく会社終わって日曜日は描きまくってましたね~。とにかく、もうパンツ、靴下の汚れ描くぞ!って(笑) 絵に汚れを付けると異常に興奮するんですよ(;゚∀゚)=3 

で、自己満足じゃまずいと思ってホームページを作ろうと思い立ちました。それが、ものすっごく面倒だったですね~(^_^; 

元々コンピューター作業は苦手だったんです~。でも必死になって作りましたね~。アドビ・ページミールでしたっけ?

で、何とか作ったら、ちらほらと反応が出はじめて、メールとかが増えてきたんです。「最高です」とか「汚れとは参りました」とか(^_^;

苦労して作った、立ち上げ初期の先生のHP


稀見:心にしみる感想です!(;゚∀゚)=3
たべ:そしたら、だんだん要求が多くなってくるんです。足の臭いを感じる「おっさん」とメス臭を感じる「コギャル」の絡みを描いてください、とか(笑)
でも、そのアイディアは既にあって、汚いおっさんのチンコと奇麗なギャルとのギャップみたいのを描きたいとは思っていたんです。
稀見:あまりにもニッチだったとはいえ、ネットの世界はすごいもので、そういう臭いをかぎつけるんでしょうかね? たべ先生のホームページを探し当てた人は、狂喜乱舞したと思いますよ(笑)
たべ:いや~よく言われました(^_^;
フェチの会の代表をやっている方とか、いろんな方からメールをいただきました。それで、何回かオフ会とかに呼んでいただいたんですよ。そこで、「たべ先生の絵を見つけたときは、もう狂喜乱舞でしたよ~~」とか、バンバン言われました(笑)
稀見:いや~~フェチ一期一会ってもの凄く嬉しいと思いますよ。


■とにかく絵を描いてください!って言われたんです

稀見:根底のパッションみたいのはお伺いできたので、そのパッションがどのように開花していったかという部分を、聞いていきたいと思います。先生のギャル絵パッションを、商業的な部分でオファーしてくださった最初の出版社はどこになるんでしょうか? ワニさん?
たべ:いや、実はマガジンマガジンさんが最初になります。黒いギャルを描いたのは実話系の雑誌で、これになります。2005年5月ですね、それが一番最初のオファーだったと思います。(詳細は後述)
稀見:これは、やっぱりホームページを見てオファーしてくださったんですか?
たべ:いや違うんです。実は雑誌、出版社に関してはこちらが最初ですけど、実はその前の話をした方がよさそうですね。じゃ、すこし経緯をお話ししますね。

最初にギャル絵のオファーが来たのは、デジタルアークさんというAVメーカーさんなんです。AVメーカーさんの社長さんからメールがあって、絵が非常に気に入ったので是非オフィスに来てくれって言われて、行ったんです。最初は、期待しながらもやっぱり不安だったんです(^_^; AVという業界でしかも社長さんですからね…。
でも、行ったら凄い若いいい社長さんで、凄くさわやかなんですよ~(笑)
で、いきなり「画集作りましょう!」って言われたんです。
稀見:えぇぇぇ(;゚∀゚)=3 AV制作会社で、いきなり画集の話ですか!!!
たべ:もう、会って1分ぐらいで(^_^; 
「え、ここAVの会社ですよね?」「いやいや、僕は面白いものが作りたいだけですから」って言って、たまたま棚にあったレコードジャケットをとって、「じゃこういう形の画集にしましょう!」って、ほんとものの5分で決まっちゃったんです(^_^;
稀見:(;゚∀゚)=3 ……AV会社ですよねぇ?
たべ:中身はレコードではなく、同人誌の寄せ集めみたいなもんなんですが、基本的には描き下ろしのジャケット形式の画集ですね、これです。

画集「HIP TEEN BOX」


レコードジェケット風で、中にいろいろなコンテンツが収納されている


稀見:うわぁぁぁぁ!!(||゚Д゚)ヒィィィ! すげぇぇ!! 特殊同人誌のはるか上を行っています!
イラストボートに、ポストカードとかものすごく凝ってるじゃないですか!
たべ:はい、すごくコストかかってます。CD-ROMも入ってるんです(^_^;
稀見:でも、この画集ってどういう流通で販売したんですか?
たべ:結局AV販促ルートで販売したんだと思います。たぶん、ラムタラさんとかそっち方面の流通でしたね。ありがたい事に新宿のラムタラさんでは「たべ・こーじコーナー」というのを作っていただきました(^_^;
稀見:これって、どういう形の報酬だったんですか?
たべ:いや~結局報酬はほとんど無かったですね(^_^; 
でも、こんな素晴らしい画集を作っていただいただけでもかなり満足でした。でも、その後、絵の仕事は全くなくなってしまいましたね…。で、どうしたもんかな~バイトでもしようとか思っていたときに、また社長から電話かかってきたんですよ。
稀見:こ、今度はいったい!!
たべ:「たべさん、何か面白い事やりませんか?」「でも、金ないのでバイトでもしようかと・・」「いや、たべさんそれだけは勘弁してくれ! こうしましょう、とにかく3ヶ月間援助しますんで、とにかく絵を描いてください」って言われたんです。
稀見:(;゚∀゚)=3 しゃちょおぉ~~ あなたは一体何者?
たべ:たべさんは描かなきゃダメなんだ!」って言われて、でも援助する代わりに週に1回は仕事を手伝ってくれって言われて、ぶっかけ男優とかもやりました(^_^;
稀見:絵に関して、出版社じゃない分野からそこまでのラブコールを受けるというのは、ある意味嬉しい事ですよね。先生の才能に惚れたという訳ですから。
たべ:でも、この3ヶ月の間に何か絶対”結果”を出してくれって言われたんですよ(^_^; 
いや~すげープレッシャーでしたよ。

とにかく何か雑誌に載るとか、結果を求められたんです。そこまでしていただいたんだから、何とかしないといけないとは思いましたね。
で、どこでどう出会ったか覚えていないんですけど、フリーのライターさんと知り合ったんです。最初怪しい人だな~と思ったんですが、もの凄く良くしてくれて、その人が編集者に友達がいるから、という事で紹介していただいたんです。
そんな感じで営業を一緒に行ったりしてました(^_^;

そこで、マガジンマガジンの仕事をいただきました。最初描いたのは、ギャルとは全く関係ないもので、とにかく仕事をくれという感じで描いたのがこれですね。商業で復活してからの初めての仕事ですね。

初仕事「和風おっぱいパブのここが凄い!」カット


稀見:「和風おっぱいパブのここが凄い!」
…(゚Д゚ )
記事のカットデザインですね。
たべ:その後編集部から「今度、別冊ドントという雑誌出しますから、1P絵を描いてみませんか?」って言われたんです。そこでようやく自分の描ける絵を描いたんです。
これですね!!

ヤバCOMIC B組スペシャル」マガジンマガジン


初めてのギャル絵グラビア


稀見:おお~ギャルですね!!
たべ:で、ようやくこの雑誌で、1Pのイラスト連載というのをもらったんです。
稀見:連載だったんですか!
たべ:それが認められて、「激ヤバコミック」(マガジンマガジン)という雑誌に表紙に黒ギャルを描いたのが、ギャル絵の初めての仕事になったと思います。
稀見:じゃ、まさに社長が言っていた結果を残せた訳じゃないですか!ヽ(*°ω°)ノ 
社長の先見の明も凄いけど、たべ先生の努力も凄いです!
たべ:いや~出せたんですよね。会うべき人に出会えて仕事もらえて、って感じで、本当についてました。
稀見:カットデザインから表紙イラストレーターと出生して、ようやくここで「ワニ」さんが来るんですね!
たべ:実はここでも、AVメーカーのデジタルアークさんが関係しているんですよ。デジタルアークさんが経営している風俗店というのがあるんです、九州に。
稀見:き、九州!?
たべ:デジタルアークの社長に頼まれて、ホームページのイラストをさらっと描いたんです。で、そのホームページをたまたま見たワニマガジンさんのグラビア班の方がメールをくれたんですよ(^_^; どう検索したかわからないんですが、風俗を見ていたんでしょうね~。
稀見:ま、グラビア班なんで、という事にしておきましょう(笑)
たべ:よろしければカットをお願いしたいんですが…。という感じでメールがあって、凄く緊張しましたよ。天下のワニマガジンですからね! もう、凄い嬉しかったんで即返事しました(^_^;
稀見:それは、ワニのグラビアの雑誌ですか?
たべ:「ドグマ」という雑誌ですね。「ドグマ」という雑誌の廃刊から2、3号前の号でしたね(^_^;
今度は、「Hip&Lip」という雑誌の編集長をされている方が軽い感じで「たべさん~今度カラーマンガ描いてよ~」って言われて、ギャルじゃないんですけど毎回8Pのマンガを描かせてもらったんです。そしたら、その編集長さんが今度新雑誌を作るという話になって、それが「華漫」だったんですけど、まだ名前が決まっていないときに「あ、たべさん、ちょうどいいや、表紙描いて~」って言われたんです(^_^;
いや~ほんと、原稿を編集部に入稿してたまたま喫煙所でタバコ吸っていたんですよ、編集部の人と。「え、そんなテキトーでいいんですか!!」って(^_^;
後に聞いたんですが、表紙はたべ・こーじで決まっていたそうです。
稀見:たべ先生の話を聞いていると、偶然を如何に必然にさせるかという見本のような出会いを感じさせますね。いや、そういうタイミング大事だと思います。
たべ:原稿は直接持っていくようにしています、それだけは守っているんです!
で、創刊した雑誌が「華漫」というわけです。

「Hip&Lip」ワニマガジン社


「Hip&Lip」に掲載された作品


「快楽天 華漫」ワニマガジン社


稀見:これも2005年創刊ですね。そう考えると、ほんと2005年に一気にいろんな事が起こった転機の年、という感じですね。
たべ:2005年は動きましたね~。雑誌の仕事が一気に来たという感じでした。そうなってくると、ちょっとアナーキー的な考えになってきて、周りのマンガが主に目の四角い女の子がほとんどだったので、「オレはこんなビッチ女を描いてるんだぞ!!」という、みやがれ的な気持ちで描きましたね~。
もう嫌われてもいいや!と思って自分の色を出していきました(^_^;
稀見:それを編集長もわかっていたんじゃないですかね? 
たべ先生の描く女性って、昔のコテコテの劇画調でもなく、かといって写実的なイラストでもない「グラビアのオネーちゃんをうまくイラストに落とし入れた」ような、洗練さがあると思うんです。
たべ:ありがとうございます! 
そうなんですよ、僕の目標は絵で3次元グラビアを表現したいと思ってるんです。
稀見:イラストを見て、この絵を描いている人は誰だ!っていうのがわかるっていうのは、最近特に難しくなってきていると思うんですよ。

先生の絵はグラビアを目指していると言われましたが、まんま写実的にグラビアに近づけると、今度は「没個性」になっちゃうと思うんです。でも、先生の絵はしっかりと自分の個性を保ちつつ、しっかりとグラビアしているという部分がすごいと思います。
たべ:そうなんですかね~? 自分ではこれしかできなかったので(^_^; 
でも、結果的にこうなってよかったとは思っています。
そうやって毎月忙しくなって、いろいろやっているうちに、ようやく「チョベコミ」(東京三世社)さんからオファーが来たんです。
実は、「チョベリグ」の時から大好きで、毎月買っていたんです!
稀見:「チョベリグ」の時はまだ普通のグラビアギャル雑誌ですよね?
たべ:ほんと大好きだったんですが、唯一そこだけ営業に行けなかったんですよ。なんか”神聖”すぎて(^_^; 
「俺の絵じゃここに描く事はできないって」って思って、頑なに自分の中で拒否していたんです。

実は、むこうの編集部(東京三世社)も何年も前から、僕にオファーしたがっていたらしんですよ。そこで、思い切って僕にメールしてくれたらしいんです。そしたら「うわぁ~~ヽ(*°ω°)ノ チョベリグからオファーが来た!!! やります!!」って、即返事しました(笑) 
最初の仕事は「チョベリグ」のイラストでした。打ち合わせして、もうすぐに意気投合しました(^_^;
稀見:なんですか、そのピュア相思相愛だけどなかなか近寄れない、という少女マンガ状態は!(;゚∀゚)=3
たべ:その当時の三世社はマンガ部門が弱く、チョベリグでもっていた感じでしたね。それで、チョベリグに定期的に描かせていただいて、華漫もやって、マガジンマガジンもやって、というとても忙しい時期でしたね。
稀見:とにかく露出がこの時期激しかったですよね! 
私が先生の事を凄く興味を持って追いかけ始めたのもこの頃で、チョベコミ創刊あたりだったと思います。「ギャル系のエロマンガ雑誌」って珍しいな~って、結構読んでました(^_^;


■やっぱりマンガ全然かけねぇ!ってなりましたね

稀見:2005年にブレイクし、ワニマガジン社さんと東京三世社さんからのお仕事をされていたたべ先生ですが、白泉社さんからのお仕事をいただくきっかけは何だったんですか?
たべ:まずはメールでしたね。2007、2008年ぐらいにメールが来て「白泉社だ!」ってなって、お話を聞きに行ってモノクロマンガを描いてくださいって言われたんです。
でも、マンガを描くのは自信がなかったんです。なので、少し考えさせてくださいって、いったん保留したんです。で、1回断ったんですよ(^_^; 
自分はエロしか描けないし、しかも「青年誌」という場所なので…。
稀見:あ~確かにそうですね。成年向けのエロマンガというオファーではなかった訳ですからね…。
たべ:でも、熱烈なオファーをもらいまして、とりあえず読みきりだけでもいいですから!という感じで。白泉社の会議室だったんですが、それでもダメだと思ったので断ったら「ちょっと待っててください!」と、待たされたら、偉い人がでてきたんです(^_^;

そしたら、今じゃ有名なT田さんという編集の方と2人で戻ってきたんです。そこでマンガや作家さんなど色んな話をしてくださいました。根負けして「ハイ、やります!」って(^_^;
稀見:説得されてしまったんですね(笑)
たべ:ちょうどその時「華漫」の編集長が替わって、ちょっと萌路線を取り入れていた頃だったので、別ジャンルでもやってみようと…。でも、凄く憂鬱でしたね~(^_^; 描けるんだろうかって。

で「トランスGALS」というマンガを描きました。正直評判はあまりよくなかったです(^_^;
「やっぱりマンガ全然かけねぇ」ってなりましたね。現在連載中の「GALS POLICE 24時」が来年(2013年)始めに終了予定で、青年マンガの方は少し期間をおいてしっかり作品を練ってからまたチャレンジしてみたいと思ってます。でも、凄くいい経験をさせてもらいました。毎月マンガ描いてましたからね~自分では信じられないです。

「トランスギャルズ 1巻」白泉社


「ギャルズポリス24時 1巻」白泉社



■あの時ほど晴々した事はなかったですね…、金はありませんでしたが

稀見:先ほどから2005年にギャルマンガ家として、鮮烈デビューという感じでお話を伺っていますが、先生実は一度成年マンガ家としてデビューされているんですよね?
その経緯と何故マンガ業界から離れていたかをお聞かせいただけますか? 最初のデビューは桜桃書房ですよね?
たべ:はい、そうですね。工業高校を卒業して大日本印刷の子会社、大日本写凸という会社に就職しました。そこに勤めて1年ぐらい経った時に電話だったんです。高校時代の同級生の井上ってヤツがいまして、そのお兄さんが桜桃書房の編集の人だったんです。それで、僕にエロ本にマンガを描いてほしいっていう電話があったんです。
稀見:それは、たべ先生が絵を描いていたという事をよく知っていたからですか?
たべ:そうですね。僕が絵を描いていたのをよく見ていたので「あいつエロい絵を描くのスゲーうまいぜ!」見たいな事を兄貴に言ったらしいんです(^_^; 
高校生の頃、同人サークルから誘われて描いてまして、これですね「妖精嗜好」とか…。昨日久しぶりに見つけて「うわ~~これひでぇな~(^_^;」ってなりました。
稀見:オフセットのしっかりとした同人誌ですね… 
ん?? 白倉由美…、谷口啓…!! な、ななんですか、この凄いメンツの同人誌は!!

同人誌「妖精嗜好」もの凄いメンバー!


同人誌「妖精嗜好」に参加したときの先生の作品


たべ:この同人誌は、僕が高校生の頃に、同人を主催している大学生の方からオファーを受けて描かせてもらったんです。その前に、同人誌を友達と描いて池袋の「くりくり」という小さい即売会に参加したんですが、そこで同人誌を買ってくれた方が電話くれたんだと思います。
その頃のペンネームは「一条寺真琴」だったと思います。当時「宇宙刑事ギャバン」が好きだったので、一条寺烈から取りました(^_^;
稀見:何か全然萌え絵じゃないですか(笑)
たべ:吾妻ひでお先生が大好きだったんで(^_^; 
うわ~~最悪だ、すげ~~恥ずかしい!
稀見:たべ先生の絵も凄く貴重ですが、なんと言ってもこの同人誌自体にもの凄く貴重さを感じます(^_^; 

もしかしたらとんでもない貴重な本かもしれません。
たべ:あ、話もどりますが、桜桃書房での仕事ですが、会社に行きつつマンガを描くという生活でしたね。
で、マンガ家でもやろうかなあという適当な気分で、結局会社は2年ぐらいで辞めちゃったんですよ。

桜桃書房さんの本がこれですね。これ表紙用に気合い入れた絵を裏表紙にされたんですよ!!
20代の時にこういう本を出しましたが、この頃ってほんとテキトーでしたね(^_^;
マンガを描いているうちに、だんだんマンガ描いているのが嫌になってきたんですよ。遊びたい盛りでもあって、1人でマンガを描いていてオレは一体何をしているんだろう?って思うようになってきちゃったんです。で、「もうマンガ家辞めます」って(^_^;

桜桃書房時代の単行本「マジックNIGHT」


桜桃書房時代の単行本「マドンナ学園」


稀見:じゃ、切られたんじゃなくて、自ら辞めたんですね(^_^;
たべ:で、今度はバイトを初めて… いろいろやりました。コンビニ、サンリオのアルバイト、クッキー屋さん…。で、また小さい印刷会社に就職しました。
稀見:でも、その時期ってバブル期でしたよね? ある意味、そういう生き方が許されたというか、そういう社会の雰囲気だったような気はしますね(^_^;
たべ:そうですね~。あの頃は日刊アルバイトニュース、フロムAとかが大盛況の時期でした(^_^;
でも、就職した印刷会社も1年ぐらいでまた嫌になっちゃったんですよ(^_^; 
社長はいい人だったんですけど、また辞めちゃって無職ですよ。

で、古巣の大日本に頭を下げて再就職させてもらったんです。23才の頃でしたね、あの頃は本当に考えが甘くて、昔の同期とかも仲良くしてくれるんだろうと思っていたら、全然逆で周りと馴染むのに1年かかりました、いやもっとかかったかもしれない…。いや3年かかったかもしれません、かなり辛かったですね~。
でも今までが適当すぎたので自分が甘過ぎたと、というかアホすぎですよね(^_^;

そこからは、もう会社一本で行こうと頑張りました。
稀見:若かりし頃の自分の行動を反省して、辛いけどこの職場で頑張って行こうと…(^_^;
たべ:いや~気の向くままいろんな事してましたね。でも、女性遊びだけはしてないんですよ!したいのに勇気がないというか、童貞というか(^_^;

恥ずかしくなっちゃうんですよ~、もう情けない人生です。そして、そこからサラリーマンとして13年…。もう、真面目に仕事しました。その頃は、残業をすればするほどヒーローだったんです。印刷会社ってそんな感じだったんです(^_^;
稀見:もうそれで、23才ぐらいかから13年というと、36才ぐらいですよね?
たべ:もう30代の後半ぐらいですね、その時に身内の死があったんです。闘病の頃は見ていて辛かったんですけど、亡くなったときは凄くあっけなかったですね。「あれ、こんなもんかぁ~? こんな簡単に世の中から居なくなっちゃうもんなのか?」って思ったんです。

で、その頃ちょうど会社が合併する時期だったんです。正直会社が辛くて辞めたいと思ってました。
稀見:それは、別の新しい目的ができたという訳ではなく?
たべ:確かにホームページでギャルの絵とかは載せていましたが、その活動をしたい気持ちは2割ぐらいで、残りの8割は単に辞めたかったんです(^_^;

その頃中間管理職だったというのもあったので…。下から上からいろいろ言われて鬱状態で・・それは何とか乗り越えたんですが、もうやっぱり嫌だと…。で、マンガ家になるという口実をつけて、上司に退職のお願いをしたところ、えらい怒られましたね(^_^;
稀見:何か、賞を取ったとか、担当が付いたとかだったら説得できるんですけどね…。
たべ:上司にも言われました(^_^;
稀見:それは、確かに上司の気持ちもわかります(笑)
たべ:それで2002年の2月に退職しました。
辞めたときは凄い晴々しましたね~~、金はなかったですが(^_^;

ほんと、あの時ほど晴々した事はなかったですね。金はありませんでしたが、辛いという事はほとんど無くて、とにかくあの会社いる苦に比べれば全然平気でしたね~。やべぇな~ぐらいでした(^_^;

そこからお金作らないといけないので、同人誌作ったりして小金作ってましたね~、好きなギャル絵を描いて。そして、デジタルアークに繋がっていく感じですね。
稀見:確約もなく会社を辞めるも、結果オーライ的に仕事に繋がっていった訳ですね。もちろん、先生の才能があっての繋がりだとは思いますが!
たべ:あの会社の苦しさがあったからこそ、その後の活動が全然苦にならなかったですね~。
仕事でフォトレタッチ、グラビア写真の色調補正、トーンカーブの修正などをしていたので、そういう技術が絵を描くときの技術に役立っているかもしれません。
稀見:印刷関係の仕事をしていたという経験は、イラストやマンガを描く上で具体的にどういう風に役立っていますか?
たべ:カラーイラストの色調の刷り仕上がりがイメージ出来ます。ただ完全にはできません、やっぱり刷る会社によっても刷り方が違うので…。でも、だいたい黒はこう出るだろうな?というのはイメージ出来ます(^_^; 一応自分のPCで出来る限りのカラー印刷設定はしてます。
稀見:うわぁ~そういう事できる人って実はそんなにいないので貴重ですよ!!(;゚∀゚)=3
たべ:でも、それは印刷の仕事を知っているからという事であって、普通はよくわからなくても当然です。そういう印刷経験があったせいか、華漫で描いている時に編集長に「たべさん、今度春輝先生くるから、印刷の事教えて上げて~」って頼まれたこともありました(^_^;
稀見:いや~~絵の個性プラス、テクニカルなアドバンテージもあるというのは絶対武器になりますよ~(*´∇`*)
たべ:そうかもしれません(^_^;

でも、下手に印刷業界を知ってると、印刷に対してものが言えなくなっちゃうんですよ~。この色が出したいと思っていても、ここまでしか出ないという色の限界点がわかっちゃうんですよ。なので、作家としてこの色にこだわる!という部分で強く出られないんです…。


■「この人みたいなエロいの描いて~」と言われて渡されたのが

稀見:影響を受けた作品などがあったら聞かせていただけますか?
たべ:いっぱいあるんですよ(^_^;

子供の頃に影響を受けたといえば、大御所の永井豪、石森章太郎(当時名)、手塚治虫、藤子不二雄、松本零士、その辺は小学生あたりは読みまくりました!
稀見:おお~それは、かなりのマンガ少年だった感じですね!
たべ:特に好きだったのが、永井豪先生の「おいら女蛮(スケバン)」ですね。この作品は永井豪作品の中でナンバーワンです。

「おいら女蛮(スケバン)」(著:永井豪)


永井豪先生の作品は他のもいろいろ好きなんですが、なんといっても僕はこれですね。男が女の子に間違われて女子校に入っちゃう、という設定がたまらないです(^_^;

主人公の女蛮子(すけ・ばんじ)がノーパンの時にチンチン丸出しなんですが、女子高生をスカートの中に入れて、チンチンの臭いを嗅がすとか、そんなような事ばっかりやってるんですよ(笑)
稀見:いや~酷いマンガですよね(褒め言葉)。
たべ:あれで少年誌ですからね(^_^;

あと、小説にもはまりました。ちょうど横溝正史ブームの時で、そのときは犬神家の一族が流行っていて、それに乗りましたね。それで小学校5年生の時から小説にハマって、横溝正史はもちろん星新一、眉村卓、一番好きだったのが筒井康隆でしたね。
稀見:おお~SF系も!
たべ:いや~「時をかける少女」を読んだ時には泣きましたよ~。

中学校に入ってからは、吾妻ひでお先生繋がりで新井素子先生を知って、先生の作品も読みました「グリーンレクイエム」だったと思います。これも号泣したのを覚えています(^_^;
稀見:吾妻ひでお先生だと作品ではどの当たりですか?
たべ:「ななこSOS」はキャラクターが好きで、あとは「陽射し」という1200円で出てた豪華本があったんですが、それが大好きでした。なんか、凄く雰囲気が好きだったんですよ。あとは、SF絡みの短編集が好きで「不条理日記」が大好きでした。

「グリーンレクイエム」(著:新井素子)


「陽射し」(著:吾妻ひでお)


「不条理日記」(著:吾妻ひでお)


で、その頃からだんだんサブカルっぽいのにハマってきたんですよ。高岡書店のレジの横に内山亜紀先生の単行本が2冊置いてあったんです。当時高校生だったので、早く買って抜きて~!と気持ちは興奮してるんですが、顔では「オレそんなに興味はないんだけど(-_-)」という童貞丸出しでした…(^_^;

それと同時に、中島史雄先生のマンガ大好きでした。エロマンガでハマったのは、中島史雄先生が最初だったかもしれませんね。

今でももの凄く覚えているのが、男子生徒が好きな女の子の上履きの臭いを嗅ぐっていうのがあったんです(^_^;

「制服狩り」(著:中島史雄)


「ああ~この臭いだ!」っていうのがあって…。でも、女の子に見つかっちゃうんです。それで足でけられたりして、変態とか罵られるんですよ。
稀見:そのシーンって、今の先生のマンガのベースになっている気はします。ゲスい男が美少女に罵られる、みたいなシチュエーション多いですよね(笑)
たべ:あと、好きな女の子のシミの付いたパンツを盗んで自分の机の中に隠しているんですよ。
で、夜帰ってきてこっそり臭いを嗅いでは、スコスコしているんです。そこのシーンだけ覚えているんです(^_^; 前後が具体的にどうなっていたかはあまり覚えていないんですけど。
高校生当たりに読んだ、その辺の劇画エロのシーンって結構未だに覚えていますね~(^_^;
あとサブカルマンガで言うと、内田春菊先生、あとファッションで一番インパクトがあったのが桜沢エリカ先生ですね。このファッション、この目の感じでエロマンガが描きたいって、当時何故か思っていましたね。

それ以降、会社入っちゃってからはあんまりマンガを読まなくなっちゃいましたね。唯一読んでたのは「頭文字D」ぐらいですね(笑)
エロマンガも毎月買っていたという事はなかったですね。エロ本は買ってましたが(^_^;
「ギャルズシャワー」とか…。
稀見:(;゚∀゚)=3 「ギャルズシャワー」インタビュー始めて3人目ですよ!
どんだけ影響を与えている雑誌なんですか(笑)
たべ:顔射は間違いないです!
稀見:完全に日本の文化ですね!
たべ:会社を辞めてこの仕事をやるようになってからLINDA先生という凄い人を知ったり(^_^;

2005年にワニの担当さんに最初に「この人みたいなエロいの描いて~」と言われて渡されたのが、LINDA先生の「ヒトヅマニア」だったんです。それを見て「うおぉぉ!!(;゚∀゚)=3 これ~すげぇ~な!!」ってぐらいショックだったんです。エロいし、色っぽいし、なんだこれは~って感じでした。でも、実際にお会いしたら、話しやすくて爽やかに変態(笑)
稀見:LINDA先生イケメンで、高身長で、爽やかなんですよね~(^_^;
たべ:なんか、ずるいんですよ(^_^; でも尊敬する大作家さんです!大好きです(*´∇`*)
その他影響を受けたのは、エロマンガ家さんだと、十六夜先生、鬼ノ仁先生ですね。鬼ノ先生は構図ですね。下書きの同人誌も買いましたもん! うわ~なんてすげぇ~パースなんだと思いました。

業界で描くようになって、エロマンガ作家さんの凄さを未だに目の当たりにしてます。あとまだあまり仕事が無いときに、八月薫先生のエロマンガが好きで、PCからファンメールをしたことがあるんです。当然有名作家さんだし返信なんて来ないだろうと思っていたら、先生からお礼のメールとアドバイスをいただき、感激したことがあるんです。やる気も出たし、なにより希望もいただいたんですよ!八月薫先生の精神を見習って、ファンからのメールは必ず返信するよう心がけています。

「ヒトズマニア」(著:LINDA)


「ホテルで抱きしめて」(著:八月薫)


と、ブログではここまで。よりディープな世界、リアルな変態とはこんなやつだという、衝撃的体験記は是非同人誌で(笑)

インタビュー後は、先生の緒仕事場の近くのもんじゃ焼きやさんで打ち上げ〜
近くにお住まいの大作家さんをゲストに、凄く盛り上がりました。
いや〜マンガ家さんて、結構身近にに住んでいるもんなんですよね〜(笑)

たべ・こーじ車コレクション!


しかし、今回はこれで終わりません!!ヽ(*°ω°)ノ
実は、同人誌にも載せていない、カット部分を特別にブログで公開いたします!

いや〜ちょっとローカルネタになりすぎたので、同人誌ではカットしたんですが、やはりローカルハローカルの人に楽しんでいただこうと、特別公開です(といっても少しですが(^_^;)


■柏にはギャルがよく似合う

千葉(常磐線)ローカルネタ・柏


稀見:先生の最新作「ギャルズポリス24時」なんですが、個人的には凄く好きですね。もちろん、話も微妙にハートフルで笑えて…。でも、一番共感できたのは街ですね、舞台が柏なんですよヽ(*°ω°)ノ 個人的に学生時代、柏に入り浸っていた人間なので街の様子が手に取るようにわかって(^_^;

いや、もう読者を置いていくつもりで言いますと(笑)柏とギャルって非常にマッチするポイントなんですよ! 古着屋やアクセサリーショップが多くて、微妙に栄えていて、微妙に田舎なのがいいんです!! 個人的には常磐線沿線のギャル北上限界点だと思うんです、取手(稀見理都の実家)にはもうギャルは居ません(`・ω・´)

「ギャルズポリス」の勤務先は「香志和(かしわ)」


たべ:ま〜柏の理由は、前作の背景を流用したいがために、舞台を同じにしちゃっただけなんですが(^_^;
でも、確かに柏はギャルのメッカなんですよ。
稀見:よく、渋谷とか言いますが、あれはメッカ中のメッカというか、渋谷に行くギャルは渋谷に住んでいる訳じゃないですからね。柏の場合、ギャルが住んでいる街としてもの凄い説得力があるんです。
たべ:そうですね、間違いなく柏ですね(^_^;
稀見:たぶん、この会話誰も付いてきてないかとは思いますが(笑)きっと、常磐線沿線の人ならわかってくれます(^_^;
たべ:いや、地元民はもちろんですが「ギャルマニア」の人も絶対わかっていると思います!! マニアに聞いたら「いや〜いいところ突いてきますね〜」って言うと思います(^_^;
僕もよく観察に行きました。僕昔、新松戸に住んでいたんですよ。ちょうど柏と松戸の間で、毎週会社が休みの時は、今週は柏、今週は松戸って車で観察に行ってましたから(^_^;

すいません、柏、松戸あたりの話はもっとしたんですが、本当にマニアックになりすぎて完全に読者を置いていくインタビューでした(笑)

あのお店行ってました!? あ、もうあのお店ないんですか? ホワイト餃子!!

などなど、そんな話30分ぐらいしてましたね〜(^_^;
というわけで、常磐線トークに参加されたい方は是非私まで〜

■たべ・こーじ単行本!



■新刊情報!

エロマンガノゲンバ Vol.7
2012年12月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • たべ・こーじ
  • クジラックス
  • サブスカ
その他の現場!
  • 編集の現場
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託中です。
COMIC ZIN とらのあな
※ 書店委託は、定価より若干高めになります。

今回のインタビューの完全版は、新刊「エロマンガノゲンバ Vol.7」に収録されています。ご興味のある方は、是非コミケ、もしくは委託書店へ!


■既刊情報!

エロマンガノゲンバ Vol.6
2012年8月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • DISTANCE
  • エレクトさわる
  • たけのこ星人
  • 服部ミツカ
その他の現場!
  • エロマンガ女子会
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託中です。
COMIC ZIN とらのあな
※ 書店委託は、定価より若干高めになります。

エロマンガノゲンバ Vol.5
2011年12月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • 甘詰留太
  • 命わずか
  • ぢたま某
その他の現場!
  • トキワ荘プロジェクトに潜入!
  • 「エロチャリ」は如何にして制作されたのか?
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託中です。
COMIC ZIN とらのあな
※ 在庫がない場合もあります。書店委託は、定価より若干高めになります。

エロマンガノゲンバ Vol.4
2010年12月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • 鬼ノ仁
  • Cuvie
  • 井ノ本リカ子
  • Benny's
  • 新堂エル
その他の現場!
  • LOファン座談会
  • ゴージャス師走ナイト
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託中です。
COMIC ZIN とらのあな

エロマンガノゲンバ Vol.3
2010年8月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • 師走の翁
  • にったじゅん
  • 岡田コウ
その他の現場!
  • エロ本ができるまで(赤月みゅうと)
  • 携帯エロマンガの現場
  • 納本の現場(国会図書館に同人誌を!)
「COMIC ZIN」さん「とらのあな」さんで委託販売中です。
COMIC ZIN とらのあな
※ 在庫がない場合もあります。書店委託は、定価より若干高めになります。

エロマンガノゲンバ Vol.2
2009年12月発行 140P 1,000円 (画像をクリックすると詳細が見れるよ!)
インタビュー特集!
  • 月野定規
  • 紺野あずれ
  • 柚木N’
その他の現場!
  • 図書館の現場(国会図書館、米沢嘉博記念図書館)
  • イベントの現場(三峯徹、貧困問題)
  • 座談会(米倉けんご大好き女子座談会)
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【インタビュー関連リンク】
 
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